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動画SEO(VSEO)とメディアコンテンツの動画移行について

最近出てきた新しい言葉で動画SEO(VSEO=Video SEO)というのがあります。

海外のSEO業界ではだいぶ浸透してきていますが日本ではまだまだなのが実情です。

今回は動画SEOと動画SEOが生まれた背景、そこから派生するこれからのWEBメディアについてまとめていきます。

具体的なテクニック論は流行り廃りがありますので、本記事では言及しません。

それよりも、もっとマクロ的な視点でコンテンツに於ける動画とは何で、それは今後メディアをどう変えていくのかにウエイトを置いて記載していこうと思っています。

1.動画SEO(VSEO)とは

動画SEOとは何でしょうか。

今、動画SEOという言葉が指す意味幾つかあります。

1.サイト内の動画を通してGoogleテキスト検索結果で、「サイト」が上位表示されるようにすること

2.Youtubeなど動画プラットフォーム上に動画をあげて、その「動画」がGoogleテキスト検索結果で上位表示されるようにすること

3.その他(Youtube上での検索結果での上位表示や、Googleの動画検索での上位表示など)

それぞれについて説明していきます。

1-1.サイト内の動画を通してGoogleテキスト検索結果で、「サイト」が上位表示されるようにすること

ご存知の通り、今までSEOに於けるコンテンツ対策では一般的にテキスト、一部画像での対策がメインでした。

クローラーはテキストを読み、画像のaltテキストを読むことで、サイトの評価が概ね決まっていました。

※注

SEOは大きく3つの対策があります。

  1. 外部リンク
  2. 内部リンク
  3. コンテンツ

それぞれについてはまた別途まとめようと思います。

 

しかし最近では、動画の内容を構造化データでの指定やYoutubeでの説明文やタグなどの動画付帯情報から読み取ることで、画像に於けるaltテキストに対する評価のように動画自体を評価するように変化してきています。

動画自体への評価が変化してきたことにより、動画をきっちりSEO対策することでサイトの検索順位が上がってくるようになったのです。

そしてそれにより動画SEO、VSEOという言葉が使われるようになってきました。

尚、動画SEOというとGoogle運営のYoutube動画を埋め込まないと評価されないだろうと思われるかもしれませんが、必ずしもYoutube動画の埋め込みである必要はなく自身のサーバーにあげた動画も同じように評価の対象となります。

※注
具体的にYoutube動画と自身のサーバーに上げた動画のどっちが評価されるかということに関しては今のところはYoutubeの方が高く評価されるという事でもないようです。

1-2.Youtubeなど動画プラットフォーム上に動画をあげて、その「動画」がGoogleテキスト検索結果で上位表示されるようにすること

これはGoogleで何らかテキスト検索をして貰うと分かると思いますが、テキスト検索結果の最上部に動画コンテンツ(主にYoutube)がサムネイル付きで表示されることがあります。

これはGoogleの方で、検索されているテキストに対して提案する検索結果として「サイト」よりも「動画」の方がユーザーの満足度が上がると判断された時に表示されます。

ビッグワードと呼ばれる検索ボリュームが大きいワードは、検索結果1ページ目はSEO対策が完璧にされたサイトで占められており入り込む余地がありませんでした。

しかし、動画はSEO対策されたそららのサイトとは全く別のアプローチで検索結果上部に表示させることが出来ます。

動画が表示されるかどうかは検索ワードによりますし、テキストの検索結果に上位表示される動画も1つか2つ程度と少ないのでクリティカルではないですが、とはいえビッグワードの最上部に表示されればそれだけで数千万円〜数億円の価値を産むポテンシャルを秘めています。

1-3.その他(Youtube上での検索結果での上位表示や、Googleの動画検索での上位表示など)

SEOとは「Search Engine Optimization」の略であることを考えると、Youtubeは検索エンジンではないので正確にはSEOではないのですが、動画SEOがYoutubeでの上位表示といった意味で使われることもあります。

Youtubeと検索エンジンはロジックが異なっていると言われており、必ずしもYoutubeで高い評価をされる動画が、1−2で記載したGoogleのテキスト検索結果の最上部やGoogleの動画検索上位に表示される訳ではありません。

ただし、個人的にはYahooとGoogleの検索結果の違いのように、それぞれYoutube、Google検索というプラットフォームに依存した評価軸はありつつも大枠は似通っているように感じています。

 

以上で動画SEOと呼ばれているものの概要を簡単にまとめさせて頂きました。

次に、これら動画SEOと呼ばれるSEOが生まれたのは、WEBメディアの最重要な要素であるコンテンツの大きなパラダイムシフトの流れの中での必然だったということについて記載したいと思います。

2.動画SEO(VSEO)を通して見るWEBメディアコンテンツのパラダイムシフト

Facebookが顕著でしたが数年前にFacebookのCEOマークザッカーバーグは、利用者がテキストから画像、画像から動画へと移行していくと予言し、実際その言葉を元にしてFacebookやInstagram(インスタ)の動画投稿機能の拡充や動画コンテンツの閲覧UIの向上などを積極的に行いました。

そして、その数年前の宣言は正しかったことが2017年のFacebook第4四半期決算を見れば分かります。

総売上高は前年度比51%増の88億1,000万ドル(約9,960億円)となり1兆円規模へ、売上は7四半期連続で伸びており、伸び幅は過去最高を記録しました。

今のはマクロな話ですが、もっとミクロな例として弊社ではFacebookでの広告運用に於ける広告素材は画像から動画へと完全に移行しています。

ギリギリ1年前、少なくとも2年前程度は完全に画像を広告素材として使ってましが、今は完全に動画です。

リーチもCTRも、そしてCVRすら動画の方が圧倒的に優れています。

それは別に画像やテキストよりもリッチな機能をFacebookが提供したから優れているのではなく、単純に画像よりも動画の方がユーザーへの訴求力が高いことを示しています。

今の話は広告に関してですが、それだけでなくメディアに於けるコンテンツもテキストや画像からよりユーザーへ高い訴求力がある動画へと移行していっています。

それはまるでアナログメディアの王者が新聞からラジオへ、ラジオからテレビへと移行していったのにも似ています。

※注
アナログメディアの王者の変遷は新しい発明によってもたらされましたが、インターネットに於けるコンテンツの王者の変遷は回線速度の向上によってもたらされています。

 

今はFacebookを例に出しましたが、当たり前のようにGoogleもかなり早い段階から動画のポテンシャルには気づいていました。

だからこそ、10年前に当時年間1,500万ドルの売上だったYoutubeを、その100倍の15億ドルで買収しました。

そして10年が経った今、Youtubeは売上258億ドルのGoogleに於ける最重要な稼ぎ頭にまで成長してきています。

個人的にはテキストSEOによって上がっているメディアの中で、よりユーザーに動画を求めれている割合が高いジャンルについては動画主体の動画SEOメディアが出てきたら一気にリプレイスされるだろうなと思っています。

ただ、今テキストSEOで上がっているサイトの方が先行者利益があるので、動画SEO対策をきちんと行うことができれば追い抜かれる事はありません。

ただ、既存の大手SEOメディアは大手病のジレンマに陥り中々変化に対応できないだろうなと思っているのもまた事実です。

※注
集客導線として検索を主体とするSEOメディアはWEBメディアの中でも最も安定しています。

一度上がってしまえば、中々下がることがなく安定するのでSEOメディアを持つ会社は上場できるのです。

Facebookやtwitterを集客導線の軸としているメディアを持つ会社が中々上場出来ないのは集客導線の安定性に差があることを示しています。

しかし、安定しているということはそれだけ大手病に掛かるリスクが高いということにもなりますが詳細はまた別途。

3.メディアコンテンツとしての動画とコンテンンツの未来

つまるところ動画とは何なのでしょうか。

結局コンテンツであるといってしまえばそれまでですが、「テキスト」や「画像」を含む「コンテンツ」の中の並列的な1要素である「動画」という表現の方が適切です。

結局動画はメディアというプラットフォームに於ける商品である「コンテンツ」の見せ方の中で比較的新しい方法の一つです。

ここまで言えばわかると思いますが、つまり動画も一通過点でしかありません。

もう既に、今後は動画よりも新しいコンテンツとしてVRが来るだろうと言われています。

別にFacebookが好きな訳ではないですが大手VR企業である「Oculus」を三年前に買収していることもそれを裏付けています。

動画は今やレイトマジョリティにも浸透したコンテンツですが、VRもこれからイノベーター、アーリーアダプターと経過して徐々に社会(マジョリティ)に浸透していくに伴い、新しいコンテンツの表現手法として一般化していくでしょう。

※注
レイトマジョリティ、イノベーター、アーリーアダプターはマーケティングのイノベーター理論で提唱されている概念です。

Wikipedia – イノベーター理論

4.最後に

今回お話した動画を含めて今主に使われているメディアの表現方法はテキスト、画像、動画の3つですが、注意して頂きたいのは表現方法の新旧に優劣はないということです。

動画の方が良い場合もありますが、同様に画像やテキストの方が良い場合もあります。

ただ、もしもご自身でメディアをやっていた時、コンテンツとしては動画の方が良いのに画像やテキストでそれを補っているとしたら大至急動画に切り替えましょう。

動画SEO(VSEO)という言葉が生まれたことが示すように、もう完全に動画の時代は来ています。

このテキスト、画像から動画へのパラダイムシフトで振り落とされるメディアがある一方で、伸長して来るメディアも出て来る大きな転換期が来ています。